東京クリッピング private 3

将来の自分のための備忘録 東京のあちこちでみてきたモノ・コトの記録を中心に 2012年4月から

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東京都写真美術館 3本立て ~ブルーメンフェルド、日本写真開拓史、そしてジャコメッリ

木曜日
外出仕事のあと、恵比寿にまわり東京都写真美術館へ。木・金は20時までやっているのがうれしいです。
企画展3つを一気に見ることにしてチケット購入。

まずは2階で「アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密」展。
VOGUEやHarper's BAZAARのモード写真中心。第二次世界大戦中にもこんな華やかな写真が表紙のファッション誌がかの国では発行されていたのですね。
今だったら簡単にデジタル処理できるようなエフェクトも当時は斬新だったのかな。

次に3階で「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 北海道・東北編」を鑑賞。
幕末から明治にかけての資料的価値の高そうな写真の数々。
明治時代の東北各地に、写真館を開いて写真文化を広めた人がいたことがわかりました。
東日本大震災を踏まえて、災害記録写真のコーナーもあり。

最後に地下で「マリオ・ジャコメッリ 写真展 THE BLACK IS WAITING FOR THE WHITE」。
圧巻でした。
ちょうどどこかの団体がギャラリートーク的なのをやっていたので、それに聞き耳をたてながらの鑑賞。これがよかったです。ジャコメッリって予備知識が全然なかったのだけれど、しゃべっていた人のおかげで見どころとかキャリアのこととかわかって理解が深まりました。っていうか、このトークがなかったら一周して終わりになるところでした。
コントラストを強くして中間をとばしたスタイルで、できあがった構図のバランスが素晴らしいですし、神学生を撮った作品やルルドで撮られた作品など、人間観察の鋭さや対象への慈しみが伝わってきます。

5時半以降に来館すると押してもらえるスタンプカードも満杯になったので、招待券に引き換えてもらいました。