東京クリッピング private 3

将来の自分のための備忘録 東京のあちこちでみてきたモノ・コトの記録を中心に 2012年4月から

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サカキマンゴー、オリヴァー・ムトゥクジ@渋谷WWW

8月27日 火曜日
富山でやっているワールドミュージックのフェス、「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」の東京版「スキヤキ・トーキョー」の初日(3日連続公演です)に行ってきました。
2月にJASRACのイベントで見たサカキマンゴーのライブをまた体験したかったので。

渋谷シネマライズの地下がいつの間にかライブハウス「WWW」に変わっていたのですね。
ホールに入ったら10数年前に「オルフェ」をここで見たことを思い出しました。
傾斜がいい具合について、形の良いライブスペースです。
そんなに混んでいなかったので2列目あたりを確保。

サカキマンゴーはオープニング・アクトとして、ほら貝&トロンボーンのオーストリア人とモザンビークのパーカッションの人とトリオ(ヴェルナー・プンティガム、マチュメ・ザンゴ & サカキマンゴー)での編成。
最初、いかついルックスのヴェルナー・プンティガムが出てきてもお客さんは誰も拍手せず、何が始まるんだろうというムードの中、ほら貝を吹き出し、それをダブ処理していくという展開。
忌野清志郎以外でほら貝を吹くアーティストを初めてみましたが、楽器としても面白いですね。
途中からトロンボーンに持ち替え、パーカッションとサンプラー(?)のマチュメ・ザンゴもでてきて、色んな楽器を叩いてジャズっぽい演奏になってくるなか、サカキマンゴーが登場。淡々と親指ピアノを合わせていきます。歌ものやコーラスを合わせる曲もあり、出自の異なる3人で生み出されるサウンドが新鮮でした。
今回は楽器そのものや指遣い、エフェクター遣いなんかも間近で見られたし、3人の緊張感あふれる演奏も素晴らしく大満足。JASRACのときのような笑えるおしゃべりはなしでした。


続いて、オリヴァー・ムトゥクジ & ザ・ブラック・スピリッツの登場。
実はこの公演のチケットを買うまで知らなかった人。Music Unlimitedに入っていたので少し予習をしておきましたが、アフリカのビッグスターだったのですね。

バックのザ・ブラック・スピリッツは、ドラム、ベース、パーカッションにコーラスガールが2人。
メンバーが出てきて演奏が始まり、ギターの音は出てるのにギタリストがいないなあと思っていたら、オリヴァーがギターを抱えながら出てきました。
60過ぎとのことですが、長身でひょうひょうとしたたたずまい。哀調のあるヴォーカルもよいですが、指で弾くギターのフレーズがまたよいですね。ときにハワイアンかカリプソのようにも聞こえる柔らかな音色も心地よいです。
ダンサブルな曲が続き、息の合ったメンバーとのコミカルなかけあいなんかもあって実に楽しいステージでした。
終演時、最初にオリヴァーが抜けるのですが、最後まで見えないところでギターを鳴らしているのがすごく嬉しい感じです。

ロビーでサカキマンゴーとオリヴァー・ムトゥクジの新譜を購入。サイン会もあるということでしたが、なかなか始まらないので帰宅してしまったのはちょっと後悔。

アフリカの音楽って、昔のワールドミュージックのブームの頃にサリフ・ケイタとか聴いたくらいでしたが、もうちょっと体系的にきちんと聴きたいなと思いました。