東京クリッピング private 3

将来の自分のための備忘録 東京のあちこちでみてきたモノ・コトの記録を中心に 2012年4月から

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「小野佐世男-モガ・オン・パレード」@岡本太郎美術館

成人の日の祝日。
生田の岡本太郎美術館へ。
小野佐世男-モガ・オン・パレード」展が最終日で何が何でもみたかったので、雪の予報にもかかわらずでかけました。
普通なら車で行くところだけれど、電車で行って正解でした。最寄の向ヶ丘遊園駅に着いたときには大粒の雪、タクシーで生田緑地の入り口まで。そこから美術館の建物までが長いのですが、すでにかなりの積雪。

小野佐世男という画家/イラストレーターについては、5年ほど前に目黒区美術館で戦前の雑誌「東京パック」の原画を見て気になっていたのですが、今回本格的な回顧展ということで楽しみにしていたのです。・・・それなのに結局最終日になってしまいました。

戦争中、インドネシアに従軍して現地にとけこんで活動していたことや、戦後も週刊誌などで妖艶な女性のイラストで活躍していたことをはじめて知りました。そしてマリリン・モンローの取材を控えながら、彼女の来日が遅れたことにより会うことができず日劇で倒れて急死というドラマチックな生涯。ロートレックの作品も展示してあり、なるほどと思いました。

そして、名前の残るキャリアの最初が人形劇の操り師だったということにちなみ、連動イベントとして展示スペース内で「人形劇・トロッコ」による上演がありました。
上演の前にトロッコの方からの解説があり、当時、現代人形劇が時代の先端をいく表現であったことなどご教示いただき、大変勉強になりました。
今回の演目は岡本一平原作の「梯子と盥」という作品。弥次さん喜多さんが京都について、なぜか持ち歩いていた梯子と盥(たらい)のせいで一騒動。最後にその梯子と盥に救われるという楽しいお話。


帰り道、雪は降り続けていて、公園の雪景色はとてもきれいだったのですが、雪の重みのせいで木々の枝が折れて落っこちているのを多数見ました。
20分くらいかけて向ヶ丘遊園駅まで歩くのが本当に大変でした。
でも、東京の混乱はこの後がひどかったのですね。週明けも大変でした。