東京クリッピング private 3

将来の自分のための備忘録 東京のあちこちでみてきたモノ・コトの記録を中心に 2012年4月から

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渋谷慶一郎+初音ミク「THE END」@渋谷オーチャードホール

ヴォーカロイド・オペラと銘打たれたこの作品、山口での公演が非常に評判が高かったので気になっていました。
東京公演が決まって、このチケットは瞬間蒸発だぞと思って、張り切って先行発売でチケットを購入したものの、チケットはいつまでも残っていて当日券も出るということでちょっと肩すかし。

初音ミクについてはあんまり興味がなかったけれど、「初音階段」や「LOVE展」を見たりして、日本のサブカルチャーには欠かせない存在となってきたことを最近になり実感し、遅まきながら美術手帖初音ミク特集を買い、紹介されていた有名曲を聴いてみたりして、この日に臨みました。
実は渋谷慶一郎という人もよく知らなかったり。
台本にはチェルフィッチュ岡田利規も参加。


実際、これまで体験したことのない、音楽とアニメーションの圧倒的な迫力に釘づけとなるショーでした。
立体的に配置された4面スクリーンに、渋谷慶一郎の演奏するブース(演奏してるのかしら?)が右はじにあって、そこもプロジェクションマッピング(?)で効果的な映像が映されます。

オペラといっても楽曲は今風のテクノ。
ボーカロイドなんだから息継ぎなんかいらないのに、執拗にブレスの音が入れられているのが不思議な感じ。
人間の歌声に近づかるため、いろんな工夫をしているのですね。

7列目ということで、画面下の方にでる英語字幕が良く読めないのと、両端の日本語字幕も首を動かさなくちゃいけないというのがちょっと辛かったです。
字幕がでるタイミングが、場面により英語、日本語、ボイスで微妙に異なっており、両方の字幕を読むことになってしまうのも疲れました・・・。

スクリプトはチェルフィッチュみたいのに親しんでいる人はよいけれど、普通にボカロから来た人たちには難しかったのではないでしょうか。自分もよくわかりませんでした。フランス人には受けそうですね。

ともかく、現在進行形の新しい表現の場に立ち会えたことに興奮を覚えた夜でした。