東京クリッピング private 3

将来の自分のための備忘録 東京のあちこちでみてきたモノ・コトの記録を中心に 2012年4月から

■■■■■■■■ タイトルに二重カッコは使いません。 ■■■■■■■■

「音色を奏でる絵画たち」展&中島ノブユキ新作初演演奏会@アーツ前橋

2月22日 日曜日
朝から車で初めて伊香保温泉へ。石階段の途中の温泉でのんびり。

午後は前橋へ。
アーツ前橋というところでジェーン・バーキンのバックをやっていたピアニスト、中島ノブユキの新作初演演奏会があるということで申し込んでいたのです。

まずはギャラリーで「音色を奏でる絵画たち」展を鑑賞。
群馬県にゆかりのある画家の作品を中心に、聴覚にも訴えかけるような作品たちを集めた展示。
後で同じ場所で開かれる演奏会のリハーサルが行われているなかで見ることになり、なんだか得した気分。

17時から中島ノブユキ新作初演演奏会。
第1部がピアノソロ演奏で、「八重の桜」の劇伴など。オールスタンディングで、グランドピアノの周りをお客さんが取り囲むなかでの演奏という不思議な光景。自分もピアノのすぐ横に陣取って、こんな近くでプロのピアニストの演奏を聴いたのは初めて。

休憩の後、第2部は「 une petite fille/少女(theatre ver.)」の初演。
アーティスト構成は、中島ノブユキ(ピアノ、ピアニーノ)、田村玄一(スティールギター、スティールパン)、ゴンドウトモヒコ(ユーフォニアム、フリューゲルホルン)、田中佑司(パーカッション、マリンバ)、水谷浩章コントラバス)、千葉広樹(コントラバス)。
録音による声のみの出演として、ジェーン・バーキン坂本美雨、菅原敏、太田美帆。

螺旋状になっている会場で、互いの姿の見えないアーティストたちが同期をとりながら演奏し、テキストが被さってくるというスタイル。お客さんたちも会場を好きなように歩き回ったりしながら鑑賞。
WEBから引用すると、「アーツ前橋のギャラリー空間を劇場的に生かすよう演奏家たちは距離を取って配置され、聴衆は遠近感を伴って明滅する音響空間に身を置くことになります。定点を持たない音像の中で「言葉とテキスト」がどのように響くのかを体感してください」という意欲的な試み。

自分も音楽の進行に合わせて移動し、それぞれのアーティストのそばで聞きましたが、最後は吹き抜けの上階にいるマリンバのそばで、ピアノを見下ろしながら見るというスタイルに落ち着きました。パーカッション的なマリンバの演奏の間近で、ピアニストの演奏を真上から鑑賞するなんてめったにない貴重な体験。

素晴らしい時間を過ごすことができたうえに、展覧会も演奏会も無料で、大変ありがたいことです。


前回の中島ノブユキ関連の記事
ジェーン・バーキン@国際フォーラム - 東京クリッピング private 2