東京クリッピング private 3

将来の自分のための備忘録 東京のあちこちでみてきたモノ・コトの記録を中心に 2012年4月から

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「メアリー・カサット展」夜間特別鑑賞会@横浜美術館

7月2日 土曜日
新宿から横浜に移動してまたカサット。
今度は応募してご招待いただいた夜間特別鑑賞会。

18時半からまずはレクチャーホールでのガイダンス。立派なホールがあったのですね。
そして展覧会場に移動して、学芸員の沼田英子さんによるギャラリートーク。
自分にとってはついさっき新宿で聞いていた話のおさらいでしたが、実物を前にして聞くとまた違いますね。内山さんも沼田さんもお話がうまいです。
ギャラリートークが終わった後はまず売店で買い物。図録のほか、マグネットと一筆箋を購入しました。
そしてあらためて入り口にまわって、最初からじっくりと作品を鑑賞。
100点以上の展示作品のなかには、日本の浮世絵や屏風、ドガ、モリゾなど同時代の画家の作品もあり、カサットのポジションを多角的に理解できるようになっています。
カサットの作品では、チラシにも使われている初来日の「桟敷席にて」はもちろん良いけど、亡くなった姉と自分を重ね合わせたのではという「浜辺で遊ぶ子どもたち」がしんみりときます。
それと浮世絵に触発されて作った銅版画10点組作品が揃って展示されているコーナーも圧巻。やはり「沐浴する女性」は素敵ですが、他の作品もチャーミング。

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※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

カサットのことは児玉実英「アメリカのジャポニズム―美術・工芸を超えた日本志向 」(中公新書)を読んでからずっと気になっていたのですが、この回顧展でやっと全体像がつかむことができました。この企画を実現し、今日のような機会を与えてくれた関係者の皆様に感謝です。

cassatt2016.jp